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2019.09.24 トピックス

論文要旨公開:自社開発の 建設物流システム が「技術革新賞」を受賞しました

論文

先日、2019年度ロジスティクス大賞にて「技術革新賞」を受賞した論文の要旨を公開します。
※論文「建設業における物流ロジックの適用~i-ConstructionにおけるSCMの実現~」で扱った自社開発の 建設物流システム が、
建設業界の生産性向上を図るツールとして評価され「技術革新賞」を受賞しました。受賞についてはこちら

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論文テーマ:建設業における物流ロジックの適用~i-ConstructionにおけるSCMの実現~
会社名  :鹿島建設株式会社、株式会社演算工房、ワム・システム・デザイン株式会社

【取り組みを行うに至った背景と目的】
 近年、建設業における職人・作業員不足の深刻化が増しており、業界全体のICT化と働き方改革の速やかな実現が求められている。大規模シールドトンネルにおいては、最盛期には1160台程度の車両が出入りし、特にその70%を占めるセグメント(トンネルのコンクリート製内壁)は一つ一つの製品が大きくて(約幅1.6m×長さ4m×厚さ0.65m)、重い(約10t)ため、建設現場内に十分な仮置きスペースを確保することは難しい。また、製品の種類も多く、組み立てる順序が限定されているため、建設現場内での搬送の自動化を実現するためには製造工場での出荷時から車両に順番通り搭載し、建設現場への車両順序も確実に行う必要があった。
 そこで、「物流SCM」の考え方を用いて、製造現場から建設現場までの物流について正確かつジャストインタイムの搬入、建設現場での在庫の最小化を目指してシステムを構築した。

【取り組みの概要】
 本ソリューションは『1;作業員出面管理』『2;資機材製品受発注』『3;車両管理』『4;製品検品』『5:在庫・ロケーション管理』の5つの基本業務連携で構成されており、複数の製造工場と建設現場との情報のやり取りは特別なシステムを不要とするホームページ方式にした。また、運転手・車両・セグメントを識別するために離れた場所や同時に複数個を判別できるカラーコードを使用した。
 まず、システムにて建設現場から製造工場への出荷依頼時にセグメントの種類、搬入日時、車両への積込み順序、車両の現場への搬入順序などを指定する。次に工場のおける出荷ではカラーコードをスマホで1度に読み込むことによって車両への積み込み方に間違いがないか確認し、運搬する運転手・車両の情報を現場に提供する。そして建設現場搬入時は、セグメントの組立順序に応じた搬入車両順序、各車両にのセグメント積込み順序を確認して、ヤードに規則正しく仮置きするために自動クレーンへ指令を送り、ヤード内の在庫管理を実施する。
 製造から組立までを建設業界特有の考え方を吸収しつつ、物流SCMのノウハウを適用した結果、プロジェクトの副産物として『建設物流』とも呼べる融合概念を表現した。

【取り組みによる成果】
 自動化による省人化・ヒューマンエラーによる手戻りの削減・全ヒト/製品のトレーサビリティによる管理徹底化が実現された。
 鹿島JVにおける本システムの運用実現は、他ゼネコン各社の同種工事においても反響があり、同様のソフトウェア開発を構築したいという要望もさることながら、現場に物流ロジックを適用したいという要望が強く、広がりを見せている状況である。
 『建設物流』という業界スタンダードの考え方を蓄積し、今後の同種案件に対しても適用が進む流れになることを期待しており、物流の見える化を実現し、利便性に富んだソリューションを提供することは大きな社会的貢献に繋がると考えている。


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