ARとは何か?ARでできることと、業務への活用事例 | ワム・システム・デザイン株式会社
2020.11.12 技術ブログ

ARとは何か?ARでできることと、業務への活用事例

ARチームの上田です。
ARがどのような技術なのか、どのようなデバイスでARが実現されているか、
どのような業務活用例があるかをご紹介します。

ARとは、Augmented Reality(拡張現実感)の略で、
ざっくり言えば「ARとは、まるでその場にあるかのように、目の前にある現実の空間に、
文字や写真や動画などのデジタル情報を表示する技術」ということになります。
ARは、日常生活や幅広い業務シーンを便利にする技術として注目を集めています。

 

ARについて

最近では様々なところで見聞きする言葉ですが、
AR技術者の中では一般的に下記の三要素を満たしているものをARとしています。
・現実とバーチャルの組み合わせである
・リアルタイムで動作し、インタラクティブである
・三次元的に整合性が取れている
(AZUMA R. A survey of augmented reality. (1997))

そのため、現実とCGが合成された「映画」はリアルタイムで動作していないためARではありません。
また、カメラ映像上に表示する二次元のオーバーレイは三次元的に整合性が取れていないためARではありません。

バーチャルな付加情報を今その場に存在するかのように提示できるものがARです。

ARはスマートフォンの普及によって身近なものとなり、ゲーム等のアプリで誰でも簡単に体験できるようになりました。
現在ではヘッドマウントディスプレイ型のARデバイスもいくつかの企業から一般販売されるようになり、
こちらは業務向けの活用シーンを中心に注目されています。

 

ARを実現するデバイスとそれぞれのメリット・デメリット

スマートフォンは価格も比較的安く、サイズも小さいので手軽に扱うことができます。
一方、ヘッドマウントディスプレイは手を塞がず視界の中に表示できるので、作業が伴う使用シーンでは有用です。

<スマートフォン>
一般的なカメラ付きスマートフォンです。
カメラからの映像をディスプレイに表示し、仮想物体を重畳します。
 メリット
  - デバイスが普及している
  - 使用しないときはポケット等に収納できる
  - 重畳している情報がはっきり描画できる
 デメリット
  – 手で持つ必要がある
  - 見たい対象にデバイスを向け続ける必要がある

<ヘッドマウントディスプレイ・眼鏡型>
頭につけるタイプのデバイスです。
透過型のディスプレイに仮想物体を表示することで、現実に情報を重ね合わせます。
例: HoloLens , Magic Leap

 
メリット
  - ハンズフリーで操作ができる
  – 重畳している情報の位置や大きさが正確に認識できる
 デメリット
  – サイズが大きい、もしくは外部機器との接続が必要
  - 背景が明るすぎると視認性が落ちる

 

ARの業務利用例

ここでは作業補助情報の表示(作業支援)と、配置シミュレーションの例をご紹介します。

1.視野への作業補助情報の表示

必要な場面で、マニュアルにまとめられた手順などの基本情報や、
ベテランの現場ノウハウなどを視野に表示させることで、
作業員が正しい手順で確実に&効率よく作業を進められるよう支援することが可能です。

 

2.実寸大の配置シミュレーション

生産ラインの構築や、家具の購入前に行うことでイメージのミスマッチを防ぐことに役立ちます。
実際のサイズで現場に表示されるので、生産ラインの構成や作業者の作業性を考慮しやすく、
また色や形も表現されるため、部屋に対してのサイズ感や動線の検討も可能です。

実物がなくてもイメージがつかめるため、
実際に用意するのが難しい機器を作業工程の動作ごと再現することで技術トレーニングにも活用できます。

 

まとめ

AR技術はゲームを中心としてエンターテイメント領域での利用が目立つ一方で、
ビジネス領域でも様々な業界・分野において活用が広がり続けています。

倉庫管理システム、ARマーカーをコードとして活用した業務システムを
開発しているワム・システム・デザイン㈱では、
ヘッドマウントディスプレイに作業指示を表示するデジタルピッキングシステム「PICSY(ピックシー)」、
ARマーカーをコードとして活用した作業実績管理システムや車両管理システム、
建設現場の入退場管理システムなど、人とモノの動きを管理する幅広いシステムを開発・導入しています。

各製品については当社HP製品紹介ページをご覧ください。
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